No.01
2019年 千葉県からご夫婦で移住(栃木県出身)

森山 静昭さん

豊かな自然の中で、自分だけの世界を楽しめる

2020年6月上旬、宮守町鱒沢在住の森山静昭さんに移住者インタビューをしてきた。
この日はとてもいい天気で半袖シャツを着ていても少し暑さを感じるくらいだった。国道を少しそれると景色が変わり、田んぼと山に囲まれた道が現れた。ほどなくして森山さんのご自宅に到着。少し坂を上ったところにご自宅がある。四方を囲む緑が深い山々、広がる青空に点々と浮かぶ真っ白な雲、澄んだ空気を運び草花を揺らす心地いい風。まさに自然の中に囲まれた生活。最高のロケーションだ。
草刈り用の鎌を片手に庭仕事をしていた作業着姿の森山さんは「おはようございます」と笑顔で出迎えてくれた。きれいな花々が咲く庭を通った先にある東屋に案内され、そこでお話を伺った。

お話を伺った東屋。この東屋、なんと森山さんの手作りだというから驚きだ。

遠野に移住してきたきっかけはなんですか?

10年くらい前から移住を検討していました。自然に囲まれた生活がしたいと思っていて、移住の候補地として長野県を中心に探していましたがなかなか理想的な場所が見つかりませんでした。
そんなときにこの場所を見つけ、ひとめぼれしました。6年前からこの家に通い始め、少しずつ生活をしていましたが、去年の9月に本格的に移住し、ここでの生活を始めました。

森山さんのご自宅からの景色。緑が広がっている。

遠野のどんなところが気に入っていますか?

岩手県は山の国だけど、遠野は特に山がたくさんあっていいです。そして自然が本当に豊かでいいですね。出身が栃木県なのですが、風景が似ているところも惹かれました。
遠野物語ファンタジー(市民劇)だったり、神楽といった郷土芸能だったり、そういったものが地域に根付いているのもいいですよね。千葉県に住んでいたときよりも、文化的なものが身近に感じられます。

手作りの庭に咲き誇る白い花々。

地域のかたとの関わりはどうですか?

子どものころの環境と似ていることもあり、地域とのかかわりにはそれほど抵抗はないです。みなさんいい人ですしね。人柄がいいのは東北人の良さだと思います。

数年かけて作った森山さんご自慢のポピーの花畑でパシャリ。どんどん広げていきたいとのこと。
青空に向かって咲き誇るポピーたち。ちょうど見ごろで、きれいに咲いていた。

遠野に移住してから、困ったことや感じたことはありますか?

広い土地に生える草の管理が大変ですね。1年に3回は大規模な草刈りをします。
食べごろの野菜が動物に食べられていたり、せっかく植えた苗木の樹皮が冬の間に鹿に食べられていたりするのは困っちゃいますね(笑)。野菜は食べごろより少し前に採っています。苗木には来年はネットを張って対策する予定です。
家の中に薪ストーブがあるのですが、冬までに薪を準備しないといけなくて、薪を準備する労力はもちろん、木を切るためのチェーンソーや斧などの道具をそろえなくてはいけないですね。ほかにもいろいろな道具をそろえないといけないので、移住後でもお金がかかることがあるというのは知っておいたほうがいいと思います。
それと、車社会なのでガソリン代がかかりますね。いつもガソリン代が安いところで給油するようにしています。
以前の生活に比べれば多少不便なことももちろんありますが、いつもこの景色に癒されて、楽しい生活を送っています。

手作りのテーブルで食べる手作りの野菜を使った料理はとてもおいしい、と嬉しそうに話してくれた。

遠野に移住を考えている方へ一言おねがいします。

自然豊かな生活を望んでいる人にとってはとってもいい場所だと思います。この豊かな自然の中で、自分だけの世界を満喫しています。

担当者Uのつぶやき

最後まで読んでいただきありがとうございます!
初めてのインタビュー、初めての記事作成でしたが、遠野の魅力、遠野への移住のイメージがみなさんに伝わればいいなと思います。
森山さんは終始笑顔で楽しそうにお話をしてくださいました。自分の理想や感性にぴったり当てはまる生活、とてもすてきだなと思いました。
実は私、遠野市の友好都市である東京都武蔵野市からの派遣職員として遠野市で働いています。遠野は山に囲まれて自然豊かで空気がとってもおいしいです。遠野に来てまだ2カ月しかたっていませんが、外を歩くとゆっくりと流れる時間、さまざまな表情を見せてくれる風景にすっかり魅せられてしまいました。
遠野にまだ来たことないかたは、ぜひ一度遠野に来てみてください。遠野の風景、遠野の空気、遠野の日常を感じていただけたらとっても嬉しいです!