早池峰神社例祭・宵宮 ~宵宮本番編~

 

 日暮れの時刻が訪れました。宵宮の始まりです。まばらだった人の数もだんだんと増え、気が付けば座敷は観客でいっぱいに。外にはカメラマンや取材の方も見え始め、なんとなく浮き足だった空気の中、演目が始まりました。

 

 

 こちらの演目は三番叟(さんばそう)。なんと小学校一年生の舞手が舞いました。この小さい身体のどこにこんなエネルギーが?と目を疑うほどの熱量で、思わず圧倒されてしまいます。

 

 

 

 終わった後は観客全員拍手喝采。神様が憑いているのか?という想像が頭をよぎるほどに洗練された動きで、鳥肌が立つほど素晴らしい舞でした。

 

 こちらは八幡舞。舞い手のお二人は姉妹の方で、鏡合わせの像の様にシンクロする動きに目を奪われてしまいました。大出早池峰神楽は優美な舞が特徴であるという文をどこかで目にしたのですが、実際の舞は思っていたよりもずっと表現の幅が大きく、見ていて興味深かったです。

 

 

 

 五穀舞。人数が多いこともあり、賑やかな舞であった印象。

 

 

 

 外からの舞台。舞も後半になり、この時の時間は0時近く。国道から外れた山奥の神社で、夜のしじまに鳴り響く笛の音。進み続ける演目、動き続ける舞い手、舞台から発する熱量と対照的に、勢いを失った松明。時折吹き抜ける涼しい風にあおられて、炭に残る赤い炎がパッとはじける様を見ながら、この不思議な空間にただ身を浸します。

 

 夜も更け、見物人も一人また一人と帰っていく…。多かった時間帯の半分ほどにまで人が減った境内で、最後の演目であり、一番重要であると言われる権現舞を見学しました。

 

 

 舞い手の方が高身長であることもあってか、頭を被って立ち上がった瞬間に大きさが倍になったような錯覚に陥る。存在感が膨れ上がった権現さまを見上げ、目が離せなくなりました。

 最後に胎内くぐりをして、頭をかんでもらい、宵宮は終わりへ。お客さんのためではなく、年に一度の大切な儀礼としての祭りをこれほど近い距離で見られたことは、贅沢という言葉でしか言い表せません。

 

 終わった時間は0時30分を回り、舞台の片付けをしてから夕飯を食べ、2時過ぎに就寝。この時間で明日も例祭というハードスケジュールです。

 私は屋台のお手伝いをしていただけですが、片付けが終わる頃には眠気でふらふらしていました。それに比べて舞手の皆さんのお元気なこと!気力体力ともに自分とは別次元で、心から見習いたいと思いました。(ある方に聞いたら大体アドレナリンのせいとのこと。お疲れ様でした…!)

 

 次回は数時間後の例祭!グンナイ!

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