『遠野』という「ことば」と「フィールド」

viewimg松田 健一 さん
2000年 千葉県からIターン (千葉県出身)

大学時代に記者、アナウンサー志望で就職活動をした松田さん。しかし、新聞社やテレビ局は狭き門。なかなか就職先が決まらず悪戦苦闘している時、大学の求人情報にあった一枚の求人票。その求人票から生まれた移住体験談とは…

ijumatsuda01

知らない地「遠野」

大学の就職課にあった一枚の求人票。「遠野テレビ」という地方のケーブルテレビの求人票でした。
早速、就職課を訪ね「すいません、トウヤテレビの求人票をください」
就職課の職員は、首をかしげます。

すると松田さんは、ピンときた。「読み方が違う!」
そうです、読み方が違うので就職課の職員は首をかしげているのです。そこで、早速言い直します。「エンヤテレビの求人票をください」

実は松田さん。岩手はもちろん、東北に行ったことがなく、「トオノ」と読むことができなかったのです。

父親の「ひとこと」が後押しに

結局、就職課の人に「トオノ」と読むことを知り、その方からのススメもあり、受験し、見事合格。ただ松田さんには、気になることが…
岩手は遠い。知り合いもいない。そんな不安から一度は就職をやめようと考え始めました。
すると、その話を聞いた父が一言、
「お前が受かったことで何人が泣いたんだ。そう思ったら行って来い。老後は気にするな」
その一言でハッとした松田さん。「とりあえず半年」という思いで遠野へ向かいます。

ijumatsuda02

はじめての遠野

はじめての遠野。はじめての就職。お金も人脈もない中での生活。
そんな中、とある光景を見てびっくり!馬が道路を横断しているではありませんか。父親の実家でもそんな光景は見たこともありません。
そして、記念すべき最初の仕事は「加入促進」。開業を間近に控えているケーブルテレビ局だったため、遠野市内のお宅を一軒一軒走り回りました。お年寄りのお宅を訪問すると怪しまれたことも。
言葉の壁にもぶつかり、熱心にお年寄りに説明すると「ほんでねぇなぁ~」(遠野の方言で『分からない』という意味)と言われ、松田さんは何と言ったのか分からず。後で同僚に聞いて教わりました。

未来のIJUターン人へのメッセージ

ijumatsuda03 最近はいろんな人に声をかけられるようになりました。
遠野の皆さんの『受け入れる』という気持ちはすごいと思います。街を歩いていると知らない人が会釈をしてくる。よく取材で、取材先のご自宅を訪問すると一言目は「まず座れ」って言われます。
この「もてなし」の空間が遠野のいいところです。
夢を追いかけて、「まず半年」と思っているうちに、もう10年。ポイントを外さずに精進すれば、必ず一歩、また一歩と近づけると思います。

Pocket

印刷用ページ表示 印刷用ページ表示
印刷用ページを表示させると画像が印刷できます。
なお、不要な部分は印刷されません

Comment is closed.